吃音は、人と話す時に最初の言葉が出てこなかったり、話している途中で言葉が詰まったり、同じ言葉が続いて出てしまうなどの症状が起きますが、人によっていろいろな違いがあります。
たとえば…
これらは、どもりによる不快な体験を繰り返すことで、話すことに恐怖感や予期不安が生まれてしまい、身体が条件反射を起こしている状況と考えられます。 どんな時に言葉が乱れるのか、その時どんな反応が心身に起こっているのか、そういった状況にご自身が気づくこと、感じとることで、吃音は克服できます。
吃音は、病気や障害ではありません。 すごく早口で話す人や、とてもゆっくり話す人がいるように、吃音もその人が持つクセ(習慣)の一つといえます。そのクセで、つらい気持ちや困ったことが起きている方は、どうかあきらめないでください。クセはご自分の力で直すことができるのです。
吃音カウンセリング「宙」主宰
1948年函館市生まれ。『吃音からの脱出』の著者である廣瀬努先生(元函館少年刑務所法務教官)に師事し、「吃音カウンセラー」として現在まで30年以上吃音カウンセリングに取り組んできました。1983年に函館で吃音教室を立ち上げ、1987年に札幌教室を開設して現在まで活動しております。 「廣瀬カウンセリング教室」はグループカウンセリングをメインに吃音者が主催している吃音教室で、毎月第3土曜日(18~21時)の教室にもカウンセラーとして参加継続しています。 廣瀬先生は2014年にお亡くなりになりましたが、「吃音は言葉の干渉を刺激源とする条件反射である」を仮説とした理念を継承しながら、人間としての器が成長発展を可能にする場の提供をしていきます。